わらべ館 ・鳥取県鳥取市 ・竣工/1995年7月
わらべ館
わらべ館内装
  格調のある外観は、1930年に建設された旧県立鳥取図書館を復元。鳥取市初の鉄筋コンクリート建築で、アールデコ様式の影響を受けた名建築であった。外壁は色モルタル掻き落とし仕上げをベースにした、色・質感とも落ち着いた雰囲気。窓周りや塔部分などを人造石洗い出し仕上げで引き締めている。内壁の漆喰(しっくい)塗りをはじめ、内部の要所にも左官技術が用いられ、温かみと遊び心の演出に効果を発揮している。

 主な左官仕上げ
外壁: 色モルタル掻き落とし仕上げ
人造石洗い出し仕上げ
内壁: 漆喰塗


公式ホームページはココ : http://www.warabe.or.jp/



 倉吉白壁土蔵群 ・鳥取県倉吉市
倉吉白壁土蔵群
  玉川沿いには、江戸後期から明治初年に建てられた裏門蔵、裏座敷、土蔵、醸造蔵が立ち並ぶ。当時、本町通りは倉吉の中心的商家が集まり、豪商が軒を連ねていた。その裏になる玉川沿いは、本町通りの裏通りを形成していた。
 川沿いの石垣は向山安山岩切石積みで、土蔵の基礎も兼用している。屋根は、石州瓦葺で、軒回りは、白漆喰塗り回しとしている。

 主な左官仕上げ
漆喰塗



 BigShip ・鳥取県米子市 ・施工年月/平成10年1月
ビッグシップ
ビッグシップホール
○ホール棟
 「情報、交流の船」のイメージを基に金額パネルを主体とした楕円形のデザイン
・多目的ホール
 約2000u 世界初の全面床可変型平土間床下の客席段床を収納する2重床システム
○小ホール棟
 地元ユースの講演会、音楽会主目的ホール
○会議棟
・国際会議室(534u)
 同時通訳ブース4室、ハイビジョン対応大型映像装置
・特別会議室
 「米子市にある重要文化財後藤家住宅の壁面木格子を喚起させる素材」

 主な左官仕上げ
壁タイル下地モルタル・土間コンクリート押え・
壁コンクリート打放し補修・特殊塗壁材・
壁モルタル薄塗り・土間モルタル塗り



 石谷家住宅 ・鳥取県八頭郡智頭町
石谷家住宅
石谷家住宅
  石谷伝四郎(1866〜1923)が智頭の自邸を大正8年から約10年かけて改築させた大規模な木造家屋が「石谷家住宅」である。以前は、主屋が往来に面した町家作りであったと伝えられているが、大正8年の構想によって主屋は奥の方に建て替えられ、江戸時代から存在した古屋敷や蔵を廊下で接続し、塀で大きく取り囲む武家屋敷風の構えとなった。表門を入ると、前庭を配して右手に式台のある玄関、そこからは畳廊下を通って客用座敷や茶室へと導かれる。正面の大屋根の主屋の入り口は巨大な梁組を持つ広大な土間。この土間は伝統的な豪農の作りとなっており、土間の横には店と呼ばれる帳場がある。主屋の庭側座敷は主人居室で書院造り。2階は神殿と座敷が並ぶ。各座敷から池泉式庭園が眺められる。敷地3千坪、部屋数40余りと7棟の土蔵を有する大規模な邸宅は、背後の諏訪神社と杉山を背景としている。また、石谷家には当時の建築図面や文書が多く残されており、それらは建築本体と共に近世から近代への建築技術の推移を示す貴重な資料として評価されている。

 主な左官仕上げ
漆喰仕上げ、人造石洗い出し仕上げ




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