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「高齢者宅に助っ人」街の電気屋現る!(平成26年12月5日)

西部支部 支部長 杉谷圭介

この冬12月初旬にしては雪が降り底冷えのする12月5日、「地域貢献・ボランティア活動の一環」を目的として鳥取県電器商業組合・西部支部組合店のメンバーは集結した。
全国電機商業組合連合会主催「家庭電気製品の『電気と安心・安全なくらし』高齢者宅:独居宅無料点検訪問事業」の西部支部版・「65歳以上の一人暮らしのお宅」・「65歳以上の方のみのお宅」の主要な家庭電化製品の無料安全点検の開催である。行政・地域のご協力を仰ぎ広く市民から点検希望者宅を募り、事前申し込みのあった28世帯へ向かうために。

日常は各店の顧客を主に事業活動としているが、今回は一切の営業活動はしない奉仕活動だ。
出発式で川津理事長に激を飛ばされ、青年部・村本卓也君のKYミーティングで安全を誓い
二人ひと組9班にわかれ、いざ出発である。

点検希望者宅へ到着しご挨拶から始まるのだが、想像以上に好意的に迎えて頂く事が出来一安心である。点検項目を説明し、了解を得てから作業開始。チェックシートの項目はもれなく点検、そしてリコール対象商品の検索、さらに今回特に重点を置いた「年末へ向け誤った電気製品の使用やタコ足配線など電気火災の増える時期の注意点」、コンセント周り等のホコリを注意深く念入りに点検。あったあった、タンスの陰に隠れていた場所は、綿埃が溜まっている。トラッキング現象で火災になったら一大事、早速きれいに清掃の上差込に不具合がないか点検して一件落着。幸いにもリコール対象商品の使用は認められなかった。

さらに、チェックシート以外にも困っていらっしゃる事はないかと御用聞き。出るわ出るわ、あれもこれも。丁寧に解決策をお知らせして納得を頂いた。

さて、これから西部支部の点検希望者宅の特典・蛍光管の無料交換である。シーリングライト・ペンダント・流し元灯など一世帯一ヶ所ではあるが奉仕作業をさせて頂いた。

最後に感想を書いていただき無事終了。さあ、次のお宅が待っておられるから行きましょうか。「点検してくださって本当にありがとう」の声を背に我々の方が何故か本当にありがたく思えたのはとても不思議な気持ちであった。

点検したお宅からたくさんのお礼の言葉をいただきました。「高齢者なので高い所の蛍光管交換は怖くて出来なかった。専門家に替えてもらいとても安心しました。」「このような点検を受けて安心して電化製品をこれからも使用出来ます。」「点検していただき、感謝感激。冷蔵庫の使用方法を懇切丁寧に教えていただきありがとうございました。」などなど。

今回の事業を通して得た印象は、この様な点検を本当に必要とされている世帯は、私たち「街の電気屋さん」と疎遠なお宅ではないかと考えます。この経験を日常の業務に活かし、自店のお客様に対しての営業活動をスキルアップして行かなくてはならないと改めて気づきました。

この素晴らしい事業が出来たのも、西部支部組合店の「街の電気屋」としての誇り・そして強い結束の組織力・各自の高い技術力、総てを結集した成果であったことは否めない事実です。年末の多忙な折、今回参加いただいた西部支部47店中、16店・20名の精鋭たちに拍手を送りたい。

御後援を頂いた「米子市福祉保健部・長寿社会課」の皆様、鳥取県西部広域行政管理組合・米子消防署、そして、実施地域の米子市啓成校区・公民館・各自治会の皆様のご尽力があってこそ円滑な点検作業が出来ましたことに深く感謝を申し上げます。

そしてこの活動が報道関係に取材され、テレビはNHK―鳥取・中海テレビ放送でニュース放映、新日本海新聞社には紙面を通じて報道された事が、予期せぬ結果として、電器商業組合及組合店個々の名声を高めたことに必ずやなった事でしょう。
「来年も是非点検してください」の声が今でも深く脳裏に焼きついて離れない。