住所 〒680-0823
鳥取市幸町150
電話番号 0857-26-9388 FAX 0857-27-3285
設立 昭和47年4月
出資金 237万円 組織形態 同業種同志型組合
地区 鳥取市他3郡 業種 酒類小売業
組合員 233人 組合従業員 3人

プライベートブランド酒を開発し、新市場を創出
ディスカウントショップに対抗すべく、流通コストを抑え、地元の米、水を使用した新PB酒発売に話題が沸騰し、女性客、ギフト需要等の新市場が創出され、業界が活性化した。


 当業界は、薄利多売のディスカウントショップ店の進出により消費者の酒類購買拠点が大幅に変わり、加えて酒類免許制度の規制緩和により、スーパーマーケットでの販売が可能になるなど市場の流れに大きな影響を受け、業界内には廃業する店舗が出始めていた。こうした市場の流れを食い止めるとともに新市場の開拓を図るため、ターゲットを女性客とギフト需要に絞り、口当たりの良い高品質純米酒のプライベートブランド酒を開発した。開発にあたっては、鳥取県のイメージを打ち出すため県内産の米と湧き水を使用すると共に銘柄も一般公募により「鳥の舞」とし、一般消費者も巻き込んだ活動を行った。また、価格も中間マージンをカットすることにより、通常の純米酒より200〜300円安価に押さえることができるようになった。ビンのパッケージデザインも工夫をこらし、高級感を持たせながら低価格で購入できることに重点を置いている。
 当初市場調査の意味合いもあり、2,000リットルと少量の醸造であったため1組合員当たり10本に満たなかった。しかし、新聞紙上でPRしたため、品不足となり顧客の要望に十分に応えることができなかった。そのため来年度以降は大幅に本数を増やすこととしている。この女性客、ギフト用、観光土産品用としての販売が的中し、発売とともに完売するなど酒類市場の活性化の起爆剤となりつつあり、今後の第2段、3段の開発に大きな期待がかけられている。