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■三栄(株) | |
カルボキシルメチル・キチンとヒドロキシアパタイト複合体の骨再生剤の研究開発 |
名称 | 三栄工業株式会社 | 設立年月 | 昭和59年12月 |
所在地 | 〒684-0046 境港市竹内団地217番地 |
TEL | (0859)45-3086 |
FAX | (0859)45-3087 | ||
代表者役職・氏名 | 代表取締役社長 赫 勲男 | 資本金 | 7,500万円 |
従業員数 | 12名 | 事務局責任者氏名 | 大槻 徹 |
業種又は製造・販売品目 | キチン・キトサン及び誘導体 | ||
連携・交流の相手業種 | セラミック(京セラ株式会社) |
1.連携・交流の目的 キチン・キトサンの高度利用 2.連携・交流の効果 当社ではカルボキシルメチル・キチン各グレードの合成法の研究がほぼ完成し、京セラ?では人工骨の最適組成が近く確立される。 3.連携・交流をはじめた背景及び経緯 整形外科の分野で、骨の再生の治療法としてヒドロキシアパタイトが以前から使用されてきたが、骨の欠損部分に粉末ヒドロキシアパタイトの充填は大変難しく、粉末ヒドロキシアパタイトは充填後簡単に分散し、過剰のヒドロキシアパタイトを充填する結果新しい骨の再生が妨げられた。そこでこの治療法を改善するため、平成8年度より粉末ヒドロキシアパタイトとカルボキシルメチル・キチンからなる新しいタイプの骨再生剤の研究開発に京セラ?と共同で取り組むこととなった。 4.活動状況 現在動物実験をウサギを用いて、ヒドロキシアパタイト及び粉末カルボキシルメチル・キチン各単独とヒドロキシアパタイト、カルボキシルメチル・キチン複合体の2種類で行い、単独で行った場合より有効であるという結果を得た。さらに交流3年目で、京セラ?では来年度より人体実験に入る計画である。一方当社では人工骨の最適なカルボキシルメチル・キチンの量産設備の開発を研究中である。 5.連携・交流のセールスポイント及びキャッチフレーズ “人工皮膚開発に次ぎ、人工骨開発で人類医療への貢献” 6.連携・交流によって発生している問題点等 特になし 7.今後の連携・交流したい業種、分野、技術、ノウハウ等 特になし 8.指導を受けている機関・アドバイザー等 鳥取県産業技術センター 佐藤公彦科長 |
吉原 雄祐・石井経裕(京セラ) 戸倉 清一 (北海道大学) |
抄録 成形外科の分野においては、骨の再生の治療法としてヒドロキシアパタイト(HA)が以前から使用されてきた。然し、骨の欠損部分に粉末HAの充墳は大変難しく、粉末HAは充墳後簡単に分散するので、過剰のHAを充墳する結果新しい骨の再生が妨げられてきた。そこでこの治療法を改善するため、我々は粉末HAとカルボキシメチル・キチン(CM−キチン)からなる新しいタイプの骨再生剤の研究開発に取り組んで来た。 ウサギの脛骨の穴にCM−キチン・HA複合体を充填し、何も充墳しないブランクの他、対照区として粉末HA及び粉末CM−キチン単独に充墳したものを用意した。 ウサギは組織学的試験のために2,4及び8週間目に屠殺して観察した。 その結果修復された骨の厚みはブランクよりは勿論、HA、CM−キチンの対照区より複合体を用いたものが厚かった。HA充墳グループでは骨の欠損部分から粉末の溶出がしばしば観察されたが、複合体区では溶出は殆ど観察されなかった。 この結果はこの複合体が簡単に造れることは勿論、CM−キチン・HA複合体は欠損骨の修復に効果 的であることを示唆した。 |
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