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■オオムラマリンプロセスグループ |
新触媒化法による無電解めっき 〜環境にやさしく、人が真ん中〜 |
名称 | オオムラマリンプロセスグループ | 結成年月 | 平成5年4月 |
所在地 | 〒680-0911 鳥取市千代水3丁目87 大村塗料(株)内 |
TEL | 0857-28-7881 |
FAX | 0857-28-7716 | ||
代表者氏名 | 大村 善彦 | ||
構成員数 | 2社 | 事務局責任者氏名 | 大村 善彦 |
構成員の業種 | 塗料卸売業、化学製品製造販売業 | ||
構成員の地域 | 鳥取市・県外地域 |
1.連携・交流の目的 独自市場の確立及びマーケティング力の強化 2.連携・交流の効果 市場開拓力の強化 3.組織の目的 高度な技術開発をしても売れなければ意味がない。そのため、マーケティング力不足を補うために全国に営業網を有する企業と連携する必要があった。一方、21世紀をターニングポイントとして新分野進出を目指していた企業にとっては、研究領域をさらに幅広い分野へと広げていく必要があったため、技術・市場連携という形でのグループ化を選択した。 4.組織結成の経緯又は背景 従来の無電解めっきで課題とされていた、プラスチックや木材に金属めっきする際の、触媒の密着性の悪さや吸着固定化の問題を解決するため、キチン・キトサンの物質特性に関する基礎技術を有する大村塗料株式会社が、化学的吸着能力をもつキトサンの特性を無電解めっきに活用し平成2年3月に『無電解めっき方法及び無電解めっき用前処理剤』の技術(現在、特許取得)開発に成功した。その後も継続的に研究を重ね、平成2年度には中小企業ベンチャー振興基金より研究開発助成金や鳥取県産業技術改善費補助金の交付を受けて、キトサンを利用した無電解めっきの触媒化による無公害の電磁波シールド法を開発し、事業化へ向けての準備が進められていた。当時、従来からの溶剤の取引先であった大伸化学株式会社の社長が、この画期的な電磁波シールド方法に共鳴。大伸化学株式会社の新分野進出構想と合致し、共同で研究開発を続けることに合意し平成5年4月1日両者の間に技術開発委託契約が締結されグループとしての連携が始まった。 5.活動状況 新製品や新製法は、市場ニーズと技術シーズの組み合わせによって生まれるもので、自社単独では不可能なことから両社による共同研究開発が始まった。具体的には、連携先の大伸化学株式会社は技術開発の拠点として平成7年4月に大村塗料株式会社の敷地内に鳥取R&Dセンターを設置。当所長に大村塗料株式会社大村社長を迎え入れ、研究テーマに沿った技術の改良研究及び工程研究を行うとともに、大伸化学株式会社の社員に対して実証化プラントの改良と『オオムラマリンプロセス』に関する技術指導を実施している。その具体的成果として、平成8年12月に大伸化学株式会社の越谷工場内(埼玉県)に電気機器用プラスチック筺体の電磁波シールド加工の量産化のための商業プラントを完成させ市場に投入することに成功した。 連携先の大伸化学株式会社は、シンナー等溶剤の販売を手掛け、国内販売シェア20%を超えるなど業界随一の規模を誇っている。また、その販売網は、全国に約700社の販売代理店をもち、事業所数にして1,300にのぼる広範なネットワークを形成するなど、市場展開は有望視されている。 6.事業活動のセールスポイント及びキャッチフレーズ 鳥取県特産のカニ殻などからとれるキチン・キトサンを利用し、無電解めっきの触媒化による無公害の電磁波シールド法を開発し特許技術を有する企業と、国内溶剤トップメーカー企業との新分野進出構想がうまく合致し、電磁波シールド方法『オオムラマリンプロセス』として市場投入に成功した。この方法は、キトサンをベースにした前処理剤を無電解めっきの難しいプラスチックや木材などの被めっき材に塗布することで、パラジウムなどの還元剤が化学的に吸着固定し、安定的な金属のめっき層が形成される。そのため、種々のプラスチック、合金に対応でき、成型品に対しても部分めっきが可能なほか、従来より工程が短縮簡素化でき、クロム酸などを使用していないため無公害などの特徴がある。 なお、『オオムラマリンプロセス』の“オオムラ”は発明者である大村塗料株式会社の大村社長の名前に由来している。 7.活動によって発生している問題点等 特になし 8.今後進出したい分野、市場、技術、ノウハウ等 電磁波障害については、欧米では既に法制化されているほか、国内でも平成9年度に法制化が予定されている。電子機器市場は拡大の一方で、シールド需要も急増するのは確実で、市場性有望な新規事業であり、引き続き共同研究開発をとおしてプロセスの改良研究を行っていくほか、キチン・キトサンを利用して機能性コーティング剤の開発を目指していく。 9.指導を受けている機関・アドバイザー等
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<特長> ・めっきグレードではない種々のプラスチック、アロイに対応できる。 ・成型品に対し部分的にめっき処理が可能である。 ・エッチング工程が全く必要ない。 ・触媒化工程が短縮簡素化できる。 ・エッチング処理に伴うクロム酸等の排出がないため、環境対策に寄与できる。 |
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