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■鳥取アパレル青年経営者研究会
キチン・キトサン入り繊維新素材を活用し、ブランド商品を開発

名称 鳥取アパレル青年経営者研究会 結成年月 平成7年12月
所在地 〒680-0942
鳥取市湖山町東4-100
TEL 0857-31-5555
FAX 0857-31-5500
代表者氏名 小坂  登    
構成員数 5人 事務局責任者氏名 尾崎 裕孝
構成員の業種 ニット外衣製造・加工、ベビー・子供服、婦人下着、靴下製造業
構成員の地域 八頭郡用瀬町、東伯郡羽合町・東郷町


1.連携・交流の目的

 経営理念の高揚及び経営活動戦略の確立

2.連携・交流の効果

 技術開発力及び市場開拓力の強化

3.組織の目的

 産業構造の変化により、アパレル縫製業界が国内で生き残るための対策として、下請型企業から企画開発型企業への転換が求められている。当研究会は、企画開発型企業として、自ら製品を企画・開発することを目的としている。

4.組織結成の経緯又は背景

 アパレル産業は本県の主要産業の一つとして位置付けられているが、大半が下請型企業のため産業構造変化の影響をもろに受け厳しい経営環境を強いられていた。空洞化が進む中での生き残り策を模索するため、鳥取県商工会連合会の呼びかけで、平成7年12月に『脱下請』を目指す若手青年経営者で結成された。

5.活動状況

 毎月1〜3回集まって商品開発、デザイン開発の他、販路・販売方法について研究を行っている。研究開発の第一弾として、カニ殻から抽出されたキチン・キトサン入り新素材を活用してオリジナル商品を開発。ブランド名を『タイムスライン』(本研究会の頭文字をとって命名)とし、Tシャツ・下着・バスマットといった生活衣料品や介護用パジャマ・シーツなどの福祉衣料品を完成させた。平成9年夏のジャパンエキスポ鳥取'97山陰・夢みなと博覧会にこれらキチン・キトサン衣料を展示したところ大きな反響があった。続いて、平成10年春オリジナル商品として市場に投入することとなった。販売方法としては、これからの流通の流れとなる消費者直販に主眼をおき、山陰・夢みなと博覧会で購入希望した人にダイレクトメールを送付するほか、本県の伝統産品である弓浜絣をアレンジしたTシャツもあることから主要物産館で土産品として販売する。また、介護用パジャマなどの福祉衣料品は、県内の病院・福祉施設でモニターとして利用してもらい、改良を加えながら導入に結び付ける意向である。

6.事業活動のセールスポイント及びキャッチフレーズ

 本県の特産品であるベニズワイガニの殻などから精製されたキチン・キトサンを利用した繊維新素材が大阪の繊維メーカーで開発された。この新素材を脱下請の起爆剤として有効活用し、自主製品開発にこぎつけ関係者の注目を集めている。また、繊維新素材は、抗菌、防臭、保湿効果が高く、刺激性も低く肌に優しい特性を有している他、開発された商品は伝統工芸品に指定されている弓浜絣や砂丘と風紋をイメージしたデザインを採用するなど鳥取を感じさせる工夫も凝らしている。

7.活動によって発生している問題点等

(1) 企業体力・余力、資金不足等により、理想とする企画開発型企業への脱皮が容易でないこと。
(2) 自らの商品を自らの手によって販売することの困難さ。
(3) 新商品開発力をメンバー各社が持つこと。
(4) 新素材に関する知識・情報を敏感に得ること。

8.今後進出したい分野、市場、技術、ノウハウ等

 販売力を強化するため、流通業者との連携を視野に入れるとともに、新商品開発力強化のため意欲のある企業の参加を募りたい。

9.指導を受けている機関・アドバイザー等

 鳥取県工業試験場生産技術科 技術指導
 鳥取県商工会連合会 指導


ブランド=タイムスラインのキチンキトサン入りオリジナル商品


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